2006/02/01

建築探偵の冒険


まもなく大改修工事に入る東京駅の赤煉瓦駅舎に興味がありまして、何か本はないものかと探していて見つけたのがこれ。藤森照信著「建築探偵の冒険・東京篇」です。これは全てが東京駅のことを書かれているわけではなく、西洋建築好きの著者が東京・皇居を中心として建築探偵を名乗り、都内に現存する西洋風建築物を調べていくというものです。文章が今ひとつ読みにくい部分もありますが、著者の建築に対する愛情っプリが伝わり、とても面白かったです。赤煉瓦駅舎内にあるホテルも紹介されており、興味ある所だけに僕も泊まってみたくなりました。ステーションホテルはこの3月いっぱいで、5年間の改修工事のためいったん閉鎖してしまうのです。しかしHPの予約表を確認すると、もう3月まで週末はほぼいっぱいです。この本自体が書かれたのが、20年近く前なので、ここで紹介されている建築物は、今ではもう無いものがほとんどのようで残念。読んでいると実際に見に行きたくなるのです。あぁ、せめてホテルに泊まりたいなぁ...。ちくま文庫819円。文庫本ってこんなに高かったでしたっけ。