表参道ヒルズ
安藤建築を身体で体感したかったので、表参道ヒルズへこの雨の中を行ってきました。オープンしてまだそんなに日がたっていないが、今日はかなりの雨なのでそんなに混んでいないかな...と思っていたら、とても混んでいました。みんなそんなに安藤建築が好きなのか...!? いやそんなことではなく、なんか原宿にきたついでに見物がてらに来てみましたという感じでなのでしょう。建物自体は商業スペースがかなりをしめるのでお店がたくさん入っているのですが、みんなとくに目的を持って店に来たのではなく、ほとんどが冷やかしのお客さんのようです。3階から地下3階まで、ゆるやかなスロープで結ばれ、中央は吹き抜けで、せまい土地なのに広く開放的な空間を感じるように作られているのは、さすがは安藤建築です。アートワークにジュリアン・オピーが参加していたりして、かっこいいですね。しかしひとつの疑問を感じました。この土地にこんなにも商業スペースが必要だったのかです。ポルシェデザインショップなんて、これだけお客が来ているのにひとりも店の中に入っていないのですよ...。もともと同潤会アパートは住居で、その空屋を利用してギャラリーなどが存在し、とてもチープな場所だったのです。でもそこが面白かった。ところが生まれ変わった建物は、ブランドひしめく高級なお店ばかり。見物して通り過ぎるだけがほとんどでは...。ただ食べ物屋に関してだけは、どこもものすごく繁盛してました。気がつけば表参道の通りも、一大ファッションブランド通りに変貌していたのですね。唯一建物の先端に、旧同潤会アパートを再現してあり、ギャラリーもありました。なんか妙に懐かしいけど少し寂しい気分におちいりました。建物はものすごく良いのですが、その使われる目的がどうなのか...。ヒルズは六本木だけでいいのではないでしょうか、森ビルさん。
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