2006/01/04

口笛小曲集とコーヒーもう一杯


この休みの間に読んだコミックのご紹介。山川直人さんという漫画家さんの作品で「口笛小曲集」と「コーヒーもう一杯」という単行本です。どちらも昨年の夏頃発売されてまして、本屋さんで表紙を見て何かピンとくるものを感じておりました。しかしいかんせん中身を見ずに漫画を買うとハズレる場合があるのでなんとなく買い控えておりました。先日新宿三越内にあるのジュンク堂書店をうろついておりましたら、ここの書店はコミックが1冊だけは袋詰めされておらず、パラパラと立ち読みが出来たのです。そうしてこの単行本の中身を確かめることが出来、これは面白そうだと思い購入した次第です。うーん、いや本当に面白かった。ストーリーはそれほど深くはなく、基本的に1話完結の短編集なのですが、ガッツンと印象に残る話ばかり。どの話も切なく、ちょっと悲しい人生の悲喜劇を描いております。出てくる女性キャラの描き方は、男性にとってはある種理想の人物で、カワイイ人ばかり。またスクリントーンをほとんど使わない、山川氏独特の暖かみのある絵柄も印象的です。本の装丁も良いなぁ。まさにコーヒーを飲みながら読みたい漫画。お奨めです。