2006/05/06

ご近所キャッツ [第1回]



シリーズ「ご近所キャッツ」。その第1回は代官山の裏猫、平吉さんの登場です。平吉さんは、代官山のとあるマンションに暮らしており、天気のいい日にはこのようにベランダの観測台にのって、外を観察しているそうです。この観測台、なんと3階の高さにあるのです...!! 怖くないのでしょうか。早速聞いてみました。「そんな高いところにのって、怖くないのですか?」「フミッ? 私はこうみえても猫ですよ。猫が高いところを怖がってどうするんですか」「あ...、いやごもっともです。失礼しました。ところでそこから何を見ているのですか?」「うん? ここからかい。ここからあんた達人間の生活を眺めているんですよ」「えっ!? そうなんですか。人間の生活を見て面白いですか?」「ニャフフッ...。面白いねぇ。あんたたち人間の生活は、ひどく滑稽で見ていて飽きないよ」「そうですかねぇ」「ほら、となりのマンションのあの夫婦、また喧嘩をはじめたよ。ニャハハ。奥さんがついに包丁持ち出した」「えーっ! それはいけない」「あんたら人間って、本当に争いが絶えないね。しょっちゅう喧嘩している」「でも猫だって争いませんか?」「それは野良達だろ。あいつらだって食うために必死なんだよ。でもあんた達は違う。くだらない事でいがみ合ってばかりいるね」「はーっ。返す言葉がございません」...という具合に、猫の平吉さんにいろいろ教えられる始末でした。平吉さん、ありがとうございました。