2006/01/07

EXPO`70


EXPO70のDVDを見ました。これは1970年大阪の千里で「人類の進歩と調和」をテーマに開催された「日本万国博」の公式長編記録映画をDVD化したものです。僕は2歳半ぐらいの頃、この万博には行っておりまして親からの話を聞いていたのもあり、うっすらと記憶には残っていました。参加国77カ国。入場者数は6千4百万人(日本のそ総人口の約半分!!)を記録したマンモスイベントだったそうです。約3時間にわたるこの映画は、石坂浩二と竹下典子のナレーションが多少時代を感じさせるものの、すばらしいカメラワークで飽きる事なくグイグイと見せてくれました。いやはやこれは凄いドキュメンタリー映画です。今回が初ソフト化だったので、オリジナルネガから起こしているため映像が信じられないくらいとても綺麗です。パッケージの帯に書いてある通りまさに“観るタイムマシーン”です。太陽の塔の顔面取り付けから始まり、ソ連館とアメリカ館の宇宙対決、月の石、連日繰り広げられるお祭り広場での世界各国の熱いイベント、当時のハイテクを駆使したパビリオンの数々、とても愛想がいい各国のコンパニオン達(しかも皆日本語を話す!)、一日の入場者数が限界点50万人をはるかに上回る83万人を突破の日、そして感動の閉会式まで怒濤の約3時間ですが、長さを感じさせません。ラストシーン、誰もいない会場内をカメラが静かに移動する中、小学生の感想文が読まれる。「いろんなひととしりあった。ことばはつうじなくても、かおさえあえばえがおがうまれる...」。希望に満ちた未来を夢に見、そして日本は高度経済成長の終焉を迎える。谷口千吉監督1971年度作品。一見の価値ありです。